2017 APB WORLD TOUR
『URBAN RESEARCH TAHARA PRO』
2017 APB WORLD TOUR『URBAN RESEARCH TAHARA PRO』が2017年9月1日(金)から3日(日)に開催されました。
MESNは1スター、WOMENSは2スターイベント
会場は伊良湖という名称で有名な愛知県田原市赤羽根ロングビーチ。
日本でのMENSのワールドツアー開催は15年振り、WOMENSは、2年振りの開催となります。
今大会の冠スポンサーには、株式会社アーバンリサーチのご協賛、愛知県、田原市、田原市教育委員会、渥美半島観光ビューローの後援を頂き、地元サーファーに加え多くのご協力企業や団体に支えられて大会を開催することが出来ました。
MENS、WOMENSは、APBとJPBAの両方のポイントが加算されるというダブルサクションイベント、DKとJUNIORはJPBAツアーとして開催いたしました。
海外からは、ハワイから9度のワールドチャンピオンを獲得したMike Stewart(マイク・スチュワート)。
WOMENSでは、ポルトガルからJoana Schenker(ジョアナ・シェンカー)、ブラジルから4度のワールドチャンピオンを獲得したIsabela Sousa(イザベラ・ソウザ)、APBインターナショナルからは、ヘッドジャッジとテクニカルディレクターが来日し、JPBAと合同で運営されました。
8月30日には、大会に先立ち田原市役所で記者発表も行い、田原市長の山下政良様にもご出席いただき、多くのメディアを通してこの大会の注目の高さを感じました。
DAY 1
台風15号の影響もあり、前日にはクローズぎみだった波もコンテスト初日には波のサイズも4~6フィートにダウンし、風もサイドオフとコンテストとしては申し分ない波のサイズ、コンディションで初日を終了する事が出来ました。
今日一日の中で、10ポイントを出したのは、ヒート4で登場したマイク・スチュワート。
それまで、ミドルセクションでの戦いの中、アウトサイドのセットでスピン、チューブ、エルロロを組み合わせてインサイドまで乗り継いだライディングにパーフェクト10スコア。
サイドのカレントが強い中、ヒート時間25分の間に2度目のアウトサイドにゲッティングアウトし、エルロロから入るライディングでインサイドまで乗り継ぎ、1ヒートで二度のエクセレントスコアでラウンドアップ。
日本人では、ヒート5に登場した昨年度のJPBAグランドチャンピオン近藤義忠がアウトサイドのセットをエルロロからのコンビネーションで勝ち上がり、各ヒート共にハイレベルな戦いになりました。
DAY2 - WOMENS R2からのスタート
台風15号からのウネリも少しサイズダウンしたが、3~5フィートと早朝吹いていたオンショアもスタート時には北西のサイドオフに変わり、コンテストには十分なコンディション。
今日のアウトサイドはポテンシャルのある波が少ないと感じたのか、ミドルセクションでの戦いが多い。
WOMENS R3。このラウンドからはトップシードの登場。
日本人選手では、昨年度JPBAグランドチャンピオンの大原沙莉、今年のカレントリーダー永井那旺を始め、刀根真由美、相田桃、APBに焦点を当てている鈴木彩加が登場。
外国人もイザベラ・ソウザ、ジョアナ・シェンカが共に登場。
このラウンドで、勝つためにはエクセレントスコアが必須と感じられるほどハイレベルな戦い。
見事R5にラウンドアップしたのは、大原沙莉、刀根真由美、鈴木彩加、永井那旺、井上美彌、イザベラ・ソウザ、ジョアナ・シェンカ、近藤真弓の8名。
いよいよMENS QFへ。
ヒート1には、伊良湖をホームポイントとしている浅井政吉がクレジット。
ローカルの強みを生かして、エクセレントスコアを叩き出し、他のの選手を大きく引き離しセミファイナルへ。
ヒート2では、マイク・スチュワートが登場。スピン、チューブの組み合わせでエクセレントハイスコア9.50ポイントを出してのラウンドアップ。
WOMENS R5で1番のハイポイントを出したのは、ヒート3に登場した井上美彌が8.00と7.00で15.00ポイントの高得点でのラウンドアップ。
波の状況も次の日のサイズダウンを考えて、MENS SFまで消化する事に。
選手としては、タイトでかなりハードなスケジュール中でマイク・スチュワート、高橋平、柴田泰之、近藤義忠の4名が最終日のファイナルへ進出。
この日の午前中には、田原警察署と田原市消防署赤羽根分署、愛知県警航空隊ヘリによる海難救助訓練を行いました。
DAY3(FINAL DAY)
コンテストもいよいよFINAL DAY。
波のサイズが下がると予想されたが、ヒートスタートのAM6:30の時点では、DAY2と同じように、3~5フィートをキープ。
風の影響からか、前日よりもコンディションが上向いているのではないかと思えるほどでした。
スケジュールは、WOMENS QFからのスタート。
さすがの昨年度ワールドチャンピオンのイザベラ・ソウザが、合計16.00ポイントでセミファイナルへ。他には、大原沙莉、鈴木彩加、ジョアナ・シェンカがSFへ進出。
WOMENS SFでファイナルへに進出したのは、大原沙莉とイザベラ・ソウザ。
3位決定戦では鈴木彩加がキレのあるライディングでジョアナ・シェンカを破り見事に3位。
コンテストも終盤、ファイナル最初のヒートはJUNIORクラス。
U-18と言ってもこのイベントに出てくる選手は非常にレベルが高い。
そんな中、見事に優勝をしたのが藤田佳奈。
表彰式のインタビューでは「実力を出せなかった。」と、悔し涙が。将来を有望視された期待の選手。
DKクラスファイナルは今年のカレントリーダー近藤義忠が10のパーフェクトポイントを出して優勝。
アウトに出てのライディングや、大きなスプレーを飛ばして、深く刻むトラック。
誰が見ても間違いなく優勝!と言うライディングを披露してくれた。
WOMENSは、大原沙莉とイザベラ・ソウザ、日本と世界のトップ対決、ウィメンズファイナル。
大原沙莉はイザベラにリードを許したものの、2本目のライディングで8.75ポイントを出し、見事逆転。
その後もイザベラがアベレージスコアで追いかけるが、順位が変わらず、大原沙莉が見事に優勝。
いよいよMENSファイナル。
このヒートは今大会のラストヒートに相応しく全ての選手がアウトサイドのビッグセットでの戦い。
マイク・スチュワートのマニューバー、近藤義忠のエルロロからのロールインリバース。
柴田泰之の深いターンからのエルロロ。
高橋平のチューブライディング。
終了間際までは近藤にエクセレントスコアが付きリード。
終了50秒前、プライオリティーを持った2位のマイク・スチュワートの目の前に大きなセットが。
この時点で、逆転に必要なポイントは8.00。
その波をキャッチするとエルロロ~エルロロ、ノーキッキングでインサイドまで繋いでスピン~スピン~エルロロ。
誰もが納得の10.00ポイントで逆転。
海から上がってきた近藤義忠が「プライオリティーを持っていれば」と、悔し涙を流していたのが印象的だった。
MENSクラス優勝は、マイク・スチュワート。
観戦していた誰もが、マイク・スチュワートが帝王と呼ばれる理由がわかったに違い有りません。
日本のボディボードの歴史に残る素晴らしいヒートでした。
このドラマのような結末に自然と涙が出てくるくらい感動する大会となりました。
このコンテストを開催するにあたり、冠協賛であるアーバンリサーチ様、田原市サーフン協会、田原サーフィン業組合、ローカルサーファーの皆様、このコンテストに携わって頂いた全ての方々に熱く御礼申し上げます。
また、当日会場に足を運べなかった日本、世界のボディーボーダーの皆さん、次回は是非会場に足を運んで、生でこの感動を分かち合いましょう。
こんな素晴らしいコンテストを開催できた事を心より感謝いたします。
JPBAコンテストディレクター 鈴木 雅彦
Photo:Koji Sekitani
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