2010.08. ヴァージンフェースカップ レポート of JPBA - 日本プロボディボード連盟

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2010 JPBA TOUR 4th
"ヴァージンフェースカップ" 

JPBA福島へ初上陸

DAY 1:スモールコンディションでスタート。

今シーズンの4つ目のイベントとなる”ヴァージンフェースカップ”が福島県相馬市カゲスカポイントにて開催された。

天候は曇りから快晴へ。
真夏の太陽が容赦なく照りつける天候の中、ヒートは7時よりスタート。
今回はラウンド1からライブコールを使用しての開催。

波のサイズは腰〜腹とスモールコンディションでスタートしたが、波質は掘れる波で良いアクションが見られた。

鈴木彩加プロ敗退・・ラウンド1

ラウンド1は主にアマチュアの戦いとなる。メンズは昨年までのトライアルランドが今年はラウンド1へと名称が変更に。
今回も若手有力アマ勢は順当にラウンドアップしていく一方、初戦ムラサキプロにてプロ転向した鈴木彩加がここで早くも敗退。波の善し悪しが重要な小波イベントで、うまく福島の波を味方に付ける事は出来なかった。

そしてウィメンズクラスラウンド1が終了した時点で、ジャッジブースの移動の為インターバル。
ポイントコールシステムごとビーチを移動してのリスタートとなった。

アマ勢順調・・ラウンド2

ウィメンズクラスのラウンド2にはセカンドシード選手が登場。
ハワイから参戦の小倉亜希プロ、結婚・出産を経てコンテストに戻ってきた柴山綾子プロ、良いセットを掴みキレの良いアクションでラウンド2最高得点を叩き出した刀根真由美プロ、最近勢いにのる汐月麻子プロ、福島と縁の深い高瀬ひろみプロなどがランドアップ。そして若手アマ勢の相田桃、畠山美南海、大原沙莉選手らに加え、湘南から参戦の荒木桃子、宮崎から参戦の吉田享代アマもラウンドアップを果たした。

メンズクラスにもセカンドシード選手が登場。プロ1年目の榎戸崇人プロもここからの登場となる。
その榎戸崇人プロ。圧倒的な高さのエルロロ連発で8pオーバーを叩き出すと次もまとめて13点台に乗せる。ますますライディングにキレが出来ているように感じるライディングだった。
その他も伊良湖から出場の横田彰宏プロ、久しぶりの登場柳瀬憲治アマ、こちらも伸び盛り粂総一郎アマ、茨城の瀬川俊輔プロ、岩手の府金秀一プロらが合計得点10pオーバーでまとめてラウンドアップを果たした。
8ヒートに登場の台湾チャンピオン謝連津プロ、言葉の壁からポイントコールが分からない状況にも関わらずパワフルなライディングを披露!惜しくも3位敗退となったが誰よりも今日を楽しんでいた。
是非またJPBAへの参加を期待したい!

明日へ渡る橋・・ウィメンズ ラウンド3

DAY1最後はウィメンズクラスのラウンド3。いよいよトップシードが登場!
ヒート1では今回の冠スポンサー"ヴァージンフェース"のライダーでもある西村優花プロが安定したスムースなライディングを見せ明日のファイナルデーへコマを進めた。

ヒート2では前回のKAMOGAWA GIRLS FES のファイナリスト奥山千晶プロが1位通過、2位通過には仙台から参戦、今回フリッパーの取材もこなす角田恵プロが続く。

ヒート3。今年の流れである若手アマの活躍が見られたヒート。千葉から参戦の大原沙莉アマ、湘南から参戦の荒木桃子アマの2名が大月啓子プロ、西山三咲子プロを抑えてラウンドアップ。

ヒート4には"ヴァージンフェース"メインライダーで、前回のKAMOGAWA GIRLS FESのウィナー佐藤晃子プロが登場。掘れた波を得意とする彼女らしく良いリッピングでまとめて1位通過。2位には刀根真由美プロが続く。

ヒート5は勢いの止まらない畠山美南海アマ、そして永井那旺プロが競り合う得点でラウンドアップ。

そして本日のファイナルヒート。
ゼッケンレッド昨年のグランドチャンピオンながら今年どうしても結果が残せない井上美彌プロが登場。
相田桃アマにも良いところを見せない本来の彼女のライディングを見せ圧倒的な得点差で1位通過。2位通過は相田桃アマ。



明日も7時よりヒートスタート予定。
波はサイズアップするのか?!

そして誰が初めての福島ウィナーとなるのか。

メンズクラスは4天王揃ってのファイナルがあり得ないヒート組!
ファイナル前の戦いにも是非ご注目いただきたい。

Day 2へ続く

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DAY 2:晴天逆光で45分遅れでメンズR3スタート。

2日目は晴天。
しかしその晴天が仇となり、逆光でゼッケンの識別が出来ないと言う事で45分ウェイティングをしてのスタートとなった。ファイナルデーはメンズクラスR3から。いよいよメンズのトップシードがここから登場という注目のヒートだ。

波のサイズは腰〜腹と前日のコンディションをキープ。時間によっては肩サイズのきれいなブレイクで迫力のアクションが見られる一日となる。

トップシード勢強し・・メンズラウンド3

トップシードが出揃うメンズクラスのR3は接戦の末遠山純プロが敗退したものの、他のすべてのシード選手が1位でラウンドアップを果たした。2位通過メンバーも大きな波乱もなくR1より勝ち上がってきているルーキープロの榎戸崇人プロもしっかりとラウンドアップ。QFでは榎戸輝プロ、榎戸崇人プロ、近藤義忠プロ、京谷雄作プロの4天王のうち一人が脱落するヒート順ということで、勝ち上がり順位が注目された。結果QFの第2ヒートで糸久勇プロ、近藤義忠プロ、榎戸崇人プロ、榎戸輝プロが対戦する事が決定した。

スポンサーを背負った戦い・・ウィメンズクォーターファイナル

ウィメンズクォーターファイナルは第1ヒートが注目された。なぜなら今回の冠スポンサーである”ヴァージンフェース”のライダーである佐藤晃子プロ、西村優花プロが同じヒートにクレジットされていたからだ。その他の2名はランキング上位の畠山美南海アマ、仙台からの実力派角田恵プロ。
このヒートは序盤から逆転に次ぐ逆転のヒート。畠山美南海アマがセットで高得点を出し逃げ切る構えを見せる中、佐藤晃子プロがパワフルなリッピングで2位につける。そして残りあと3分というところで角田恵プロの乗ったレフトブレイクでギリギリの逆転で2位に。その後しっかりマークをつけて2位をキープした角田プロ、そして得点を大きく突き放した畠山美南海アマがトップでセミファイナルへコマを進めた。西村優花プロは今ひとつ乗り切れず4位敗退。

第2ヒートは京谷佳奈プロ、大原沙莉アマ、刀根真由美プロ、そして今年なかなか結果のでないグランドチャンピオン井上美彌プロの対戦。この日の井上美彌プロは昨年の勢いを見せ後半逆転して1位に、その後大原沙莉アマが逆転し、8本のマキシマムライドを終えビーチに上がると、井上美彌プロは3位の刀根真由美プロをしっかりマーク。2位を守り切りラウンドアップを果たした。

第3ヒートは奥山千晶プロ、荒木桃子アマ、永井那旺プロ、相田桃アマの対戦。
ここで特筆すべきは高校一年生の荒木桃子アマ。終止パワフルなライディングを見せ相田桃アマに続いてこの接戦のヒートをものにした。

波乱・・メンズクォーターファイナル

第1ヒートは池田雄一プロ、長沢勇治プロ、京谷雄策プロ、前山剛志プロの対戦。序盤からゼッケン赤の池田雄一プロが良い波を掴み得点を重ねトップに。その後京谷雄作プロが余裕のアクションで合計14pを越えると残るは2位争い。後半に入りミドルの波の狭いチューブに滑り込んだ長沢勇治プロが池田雄一プロを逆転するとそのまま逃げ切りラウンドアップ。

第2ヒートはこのラウンド再注目のヒート。
糸久勇プロ、近藤義忠プロ、榎戸崇人プロ、榎戸輝プロの対戦。4天王のうち3人がクォーターでぶつかる事となった。しかしこのヒートは大波乱。
近藤義忠プロ、榎戸崇人プロのポジション争いがハッスリングと見なされヘッドジャッジの権限でヒートがストップ。その後時計を0に戻しての再スタートとなった。結果接戦の末榎戸兄弟が揃ってラウンドアップした。

第3ヒートは瀬川俊輔プロ、横田彰宏プロ、柴田泰之プロ、粂総一郎アマの対戦。接戦ながら成長著しい若手アマ粂総一郎アマとこの日調子のいい柴田泰之プロが1、2でラウンドアップ。

3人ヒートの鬼門・・セミファイナル

まずはウィメンズクラスセミファイナル。
第1ヒートは畠山美南海アマ、角田恵プロ、大原沙莉アマの対決。フリッパーの記者も兼任の角田プロ、検討したが若手2人の圧倒的な威力の前に残念ながら敗退。まずは畠山美南海アマ、大原沙莉アマの2名がファイナル進出を決めた。

続いて第2ヒート。井上美彌プロ、相田桃アマ、荒木桃子アマとこちらも1人のプロに2名のアマが挑戦するカードとなった。最近勢いがなかった井上美彌プロだが、この日のライディングはスピードとパワーともに絶好調。順位に応じたマークなどもしっかりこなし1位でファイナル進出を決める。
注目の2位争いは大方の期待を裏切り湘南から参戦の高校一年生、荒木桃子が大健闘。高さのあるエルロロを確実に決め初めてのファイナル進出を決めた。

続いてメンズクラスセミファイナル。
第1ヒートは京谷雄策プロ、榎戸輝プロ、粂総一郎アマの3名によるハードヒート。
京谷雄作プロがARSからのエルロロ(エルロロは失敗)で8.00pを叩き出すと、榎戸輝プロがファーストリップエルロロ〜スムースなボトムターンでスープを抜けさらに高さのあるエルロロでパーフェクト10!エルロロから間髪入れずエルロロなど技の見せ方で差を付け合計点16pまで伸ばし逃げ切り。唯一残ったアマ選手粂総一郎はここで敗退となった。

第2ヒートは長沢勇治プロ、榎戸崇人プロ、柴田泰之プロの対戦。
榎戸崇人プロが得意のARSなどを決めて得点をどんどん伸ばし独走。そしてその後に続いたのはこの日絶好調の柴田泰之プロ。久しぶりのファイナルを目指す長沢勇治プロは惜しくもセミファイナルで敗退となった。

最後の決戦・・ファイナル

ウィメンズクラスファイナリストは大原沙莉アマ、畠山美南海アマ、井上美彌プロ、荒木桃子アマの4名。
ファーストライドで井上美彌プロが4.5pを出し一歩リードするが、序盤は各選手4p止まりのライディングが続く。そして大きく動いたのは大原沙莉アマの6本目。大きなエルロロを3発入れるライディングでラストロロはインコンプリートながらも9.25pと一気に独走。
そのポイントがコールされると残りの3人はエリア右側の岩場でポジション合戦となるもタイムアップ。
大原沙莉アマがぶっちぎりで今季2勝目を飾った。

今回のイベントの最終ヒート。メンズクラスファイナリストは榎戸輝プロ、柴田泰之プロ、京谷雄策プロ、榎戸崇人プロの4名。やはりファイナルはチーム4天王が強い!久しぶりのファイナルで気合いを見せる柴田泰之プロが得点に伸び悩んでいるなか、榎戸輝プロがエルロロ〜エルロロのコンビネーションで7.25pを叩き出すと、今度は榎戸崇人プロがARS〜エルロロ〜エルロロ〜ショアブレイクのエルロロと圧巻のライディングで8.00pをマーク。
しかしこの日は京谷雄作プロが魅せた。スピードのあるターンからのARS、そして着水のままのターンでロロをメイクし8.50p、その後も完成度の高いARSをメイクし8.75pを追加。合計得点17.25pという文句なしのライディングでまとめ今季初優勝を飾った。


福島で初めて開催されたJPBAイベント”ヴァージンフェースカップ”は波乱含みの展開となってしまったが、会場を快く貸していただいたカゲスカローカルの皆様、そして冠スポンサーのヴァージンフェースさま、さらには炎天下の中2日間に渡り観戦して会場を盛上げていただいたギャラリーの皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

みなさん本当にどうもありがとうございました!!

次はいよいよ最終戦。10月の宮崎木崎浜クリーンビーチカップをどうぞお楽しみに!!


>> Result
>> Raitings

Report & Photos 岩波重之

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