2010.10. 木崎浜クリーンビーチカップ レポート of JPBA - 日本プロボディボード連盟

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2010 JPBA TOUR 5th
"KISAKIHAMA CLEAN BEACH CUP"

2010年JPBAツアー第5戦
『木崎浜クリーンビーチカップ』

2010年度を締めくくるファイナルイベント

DAY 1:雨の中最高のブレイクでスタート。

今シーズンの最終イベントとなる”木崎浜クリーンビーチカップ”が宮崎県宮崎市の木崎浜ポイントにて開催された。

天候は雨。
南国宮崎らしからぬ涼しい朝。
しかし波のサイズはオーバーヘッドでクリーンなコンディション。誰もが羨む最高のブレイクでDay1がスタートした。

まずは恒例の開会式。
今年からNPO法人となった宮崎県サーフィン連盟の理事長中村様、宮崎市観光課長の高松様にご挨拶をいただき、JPBAヘッドジャッジの福原よりルールと注意事項の説明があった。
そしてこちらも恒例のフラダンス。今回も昨年同様「はだしフラ」の方々に素晴らしいフラダンスを披露していただいた。

アマ勢順調・・ラウンド2およびDKクラスラウンド1

今回のラウンド1は5人ヒートの3アップ方式なのでレポートはラウンド2から。
ウィメンズクラスのラウンド2にはセカンドシード選手が登場。
安定したライディングを披露した近藤真弓プロ、地元から参戦の田口美加プロ、まだ10代の植田彩花アマ、フェリーに乗り遅れるアクシデントを乗り越え宮崎入りした汐月麻子プロ、茨城から参戦の藁谷麻紀子プロ、プロ2人を押さえてラウンドアップの廣池純子アマ、プロ天候初参戦の大原沙莉プロ、今年勢いに乗る佐藤晃子プロ、安定感を見せた櫻井美郷プロ、宮崎の渡辺萌プロ、ハワイから参戦の小倉亜希プロ、前回初戦敗退の雪辱に燃える鈴木彩加プロがトップでラウンドアップ。その他地元の芳野佳奈アマ、吉田享代アマ、畠山美南海アマらが2位で続いてトップシードの待ち受けるラウンド3へコマを進める。

メンズクラスにもセカンドシード選手が登場。宮崎の期待がかかる加治賢和プロ、牛尾大プロ、ハワイから参戦のJacob Romeroプロ、素晴らしいエルロロを連発した宮崎の矢野晋平アマ、こちらも宮崎から参加の町希望アマ、貫禄のライディングを見せた前山剛志プロ、最近ますますキレの出てきた瀬川俊輔プロ、パワー&スムースなライディングの相原法央プロ、ダントツのライディング榎戸崇人プロが1位通過。その他久しぶりに気合いを見せた清野浩之プロ、奥様典子ちゃん&ベイビーの応援に答えた川越太一プロらが2位でラウンド3へ進んだ。

今回はドロップニークラスも設定。
残念ながらハワイのDavid Habburdは不参加となったが、オーストラリアから参戦のGrant Molonyがヒート1でいきなりの素晴らしいライディングを見せる。長くレールを使ったターンから繰り出されるスラッシュはスプレーが土星の輪のように飛び歓声があがった。
クイックな動きを見せた富田和麻プロ、西澤慎也プロ、ハワイから参戦のJacob Romeroプロ、久しぶり参戦の民井謙伝プロらがトップで通過。地元から参戦の菊池央靖プロ、湯浅桂史アマ、田口慶太プロ、鈴木啓祐プロ、和田紀博アマが2位で明日のファイナルデーに進んだ。

途中宮崎市ライフセービング協会の皆様による心肺蘇生講習が行われ、選手達も積極的に人命救助のノウハウを学んだ。

最終戦の最終日が掛かっているウィメンズクラスラウンド3

DAY1最後はウィメンズクラスのラウンド3。いよいよトップシードが登場!
ほぼ順当にトップシードは勝ち上がっていく。ラウンド2に比べて得点差が小さくちょっとしたアクションの完成度やキレで勝敗が分かれるのがこのラウンド3。
そんな中ヒート4で西村優花プロが敗退。無難にまとめた望月康子プロ、福島から復調の昨年のグランドチャンピオン井上美彌プロ、高校生プロの永井那旺プロ、良いセットを掴みドライブの効いたボトムターンからエルロロをメイクした二宮千津プロ、ここでも勢いが止まらない畠山美南海アマ、こちらも高校生で福島でプロ転向をした荒木桃子プロ、伊勢の三輪浩加プロは逃げ切ってのラウンドアップ。明日の最終日へ望みを繋いだ。


明日も7時よりヒートスタート予定。
波はサイズをキープするのか?!

そして最終戦の最終日。
勝利の女神は誰に微笑むのか!?

Day 2へ続く

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DAY 2:快晴!そして最高のブレイクは続く

2日目の天候は快晴。そして波のサイズは昨日の最高のブレイクをキープ。
まさにファイナルイベントのファイナルデーに相応しいコンディションでスタート。

メンズトップシード登場 メンズクラスラウンド3

Day 2 はメンズクラスのラウンド3からスタート。
いよいよ全てのトップシードがこのラウンドで登場することとなる見所のラウンド。
接戦ヒートもあったがトップシード選手は1位でラウンドアップを果たして行く。しかし最終のヒート6では柴田泰之プロに良い波が回らない。代わりにラウンドアップを果たしたのは長沢勇治プロと清野浩之プロ。今年好調だった柴田泰之プロは惜しくも3位で敗退。
メンズクラスラウンド3最大の見所はヒート5。榎戸輝プロ、Jacob Romeroプロ、川越太一プロ、榎戸崇人プロの対決。榎戸輝プロが今回も快調なライディングを重ね得点に差をつけて行く中、注目は2位争いに。Jacob Romeroプロが一歩リードの終盤線。榎戸崇人プロに波が来ない!もうこのままタイムアップか?というなかラスト30秒でテイクオフした波で逆転。クォーターファイナルへコマを進めた。

復調井上美彌プロ、若手アマ勢の勢い続く ウィメンズクラスクォーターファイナル

ウィメンズクラスのクォーターファイナルは今年勢いのあった選手達の激しいバトルが繰り広げられた。
そのバトルを制したのは若手アマチュア勢と大きな波でもしっかりとしたマニューバーを見せた小倉亜希プロ、大月啓子プロ、刀根真由美プロ、永井那旺プロ、佐藤晃子プロ。そして福島から完全復活を見せた昨年のグランドチャンピオン井上美彌プロがこのラウンドの最高合計得点でラウンドアップ。昨年同様の勢いを見せつけた。

榎戸崇人敗退 メンズクラスクォーターファイナル

続いてメンズクラスのクォーターファイナル。
ヒート1では遠山純プロ、前山剛志プロ、近藤義忠プロ、榎戸崇人プロが対戦。
序盤から近藤義忠プロが独走。波周りを完全に味方につけて他を寄せ付けない展開。
注目は2位争いへ。前山プロが当てリバをメイクすれば榎戸崇人プロがロロで応戦し2位につける。
しかし遠山純プロが残り2分でギリギリ逆転し2位に入るとそのまま逃げ切り榎戸崇人プロはここで敗退となった。

ヒート2は地元宮崎の期待がかかる加治賢和プロ、京谷雄策プロ、武田光司アマ、長沢勇治プロ。
ここでは京谷プロが乗りに乗るARS、エアー、ロロと他の寄せ付けない。2位はこの日好調の加治賢和プロが合計得点10点で続きこの2名がラウンドアップ。

ヒート3は宮崎の池田雄一プロ、相原法央プロ、榎戸輝プロ、清野浩之プロが対戦。
序盤池田雄一プロがリードするも相原法央プロが高いエルロロからそのままターンで伸ばしもう一発ロロ、そしてスピンを2発入れ6.75ptを出し逆転。しかし榎戸輝プロが僅差でトップに立つと、終盤に池田プロに対し相原法央プロがインターフェア。2本目のライディングが50%となってしまう。
ヒート終了後発表された最終結果ではそれでもギリギリ逃げ切り相原法央プロが2位でセミファイナルへコマを進めた。

ファイナルへ進むのは誰? ドロップニークラスセミファイナル

ドロップニークラスセミファイナルのヒート1はオーストラリアから参戦のGrant Molonyプロと田口慶太プロ、そしてハワイから初参戦となったJacob Romeroプロの対戦。
田口プロも善戦したが相手が悪い。グラントプロの圧倒的なスプレーの前にどうすることも出来ない。そしてJacobプロはファニーなライディングを見せながら余裕の2位通過。先にファイナリストとなったのは外国勢2名。次のヒートで勝ち上がる選手を待つ。

ヒート2は日本人同士の争い。
茨城をホームとする西澤慎也プロ、昨年のグランドチャンピオン山田幸久プロ、そして湘南をホームとする富田和麻プロ。
このヒート、山田幸久プロにいつものキレがない。波運にも恵まれず苦戦を強いられるが終わってみればやはりゆとりの1位通過。この日気合いを見せる富田和麻プロが2位で続いてファイナリストが決定した。

実力?勢い?波運? ウィメンズクラスセミファイナル

サイズのある2日間を勝ち進んだウィメンズクラスセミファイナルのメンバーは実力者揃い。
接戦が予想される中ヒート1がスタート。対戦はまだ中学生の大原沙莉プロ、宮崎の大月啓子プロ、復調井上美彌プロ、今年最高の輝きを見せる佐藤晃子プロ。
大原沙莉プロがトップをキープしたまま戦いは後半戦に。2位は大月啓子プロ。この時点で3位の井上美彌プロが逆転に必要なポイントは4.25pt。誰もがこのままかと諦めかけたラスト10秒のカウントダウン
で井上美彌プロが最後の波にテイクオフ。選手がビーチに上がってからコールされたポイントは4.80pt!
逆転で2位に入る。井上プロはビーチで優勝したかのような喜びを見せた。

ヒート2はハワイから参戦の小倉亜希プロ、スムースなスピンを見せる刀根真由美プロ、今年ここまでポイントリーダーの畠山美南海アマ、東京在住のルーキープロ永井那旺プロの対戦。
畠山美南海アマがワイドだがサイズのあるセットを掴みリップを突き破るエルロロで5.50ptを出しリード。その後スピン〜エルロロ〜スピンと滑らかなレールワークでマニューバーを繋いだ小倉亜希プロが6.50ptを出しトップに立つとそのまま逃げ切った。

3人のうち2名がファイナリストへ メンズクラスセミファイナル

ヒート組の都合上3人での戦いになるメンズクラスセミファイナル。言い換えれば一人だけが落とされるラウンドとなる。ヒート1では近藤義忠プロ、加治賢和プロ、榎戸輝プロが対戦。波のコンディションもこの頃からオンショアの影響を受け始めるなか3人がファーストリップでのアクションを欠かさないハイレベルな戦いになった。
中盤まで大人しかった榎戸輝プロがラストの波でエルロロを3発入れるライディングを見せこのヒートのハイエストポイント6ptを出しトップに。そのまま逃げ切り1位。2位には僅差で近藤義忠プロが入り遅くも宮崎期待の加治賢和プロはここで敗退となった。

ヒート2は遠山純プロ、京谷雄策プロ、相原法央プロの戦い。
このヒートは相原法央プロのスムースなライディングに高得点がつきリード。京谷雄策プロも数少ないレギュラーの波を掴み高得点をだし2位につけてヒートを終了。

World vs Japan ドロップニークラスファイナル

いよいよファイナル。最初はドロップニークラス。
外国勢の2名Grant MolonyプロとJacob Romeroプロに対するは日本の山田幸久プロと富田和麻プロ。
ここで見せたのは日本が誇る山田幸久プロ。最初のバックサイドのスナップで扇のようなスプレーを見せつけ8ptを叩き出す。Grant Molonyプロも必至のライディングを見せるが、アウトの波よりミドルの波でのアクションに徹することを決めた山田はラストの波でもバックサイドでスラッシュから加速し完璧なリッピング。これにはジャッジも9ptをマーク。合計ポイントを17ptまで上げてこの感動的なファイナルを締めくくった。

ハイポイントの応酬 ウィメンズクラスファイナル

続いてウィメンズクラスファイナル。
大原沙莉プロ、畠山美南海アマ、井上美彌プロ、小倉亜希プロの4名が激しくぶつかり合った。
井上美彌プロ、大原沙莉プロが序盤からスパートを見せる。井上プロがセットの奥のポジションからボトムを大きく回り込みエルロロ〜ロロ〜ロロで8pt。続いて流れるようなスピンからインサイドまでロロで繋いで5ptを追加しトップへ。
しかし負けじと大原沙莉プロがキレのあるコンビネーションで7.25ptとポイントを入れ替えトップを奪う。すると再び井上プロがスピン〜スピン〜エルロロ〜エルロロのコンビネーションで6.5ptを出し再びトップへ。ライディングの度に二人の合計ポイントが上がりトップも入れ替わる目が離せない展開に。
20分が経過し残り5分時点で大原沙莉プロが逆転に必要なポイントは7.26pt。しかしそのポイントを出せる波は来ないままヒートは終了。井上美彌プロが嬉しい優勝を飾った。

グラチャンを掛けた争い メンズクラスファイナル

今年のファイナルヒート。メンズクラスファイナル。
ファイナリストは榎戸輝プロ、京谷雄策プロ、近藤義忠プロ、相原法央プロの4名。
序盤近藤義忠プロがエルロロで4.5pt。榎戸輝プロが3ptの次のライディングでエルロロ〜スピン〜当てリバで6.25ptを追加し合計9.25ptでトップへ。
波をじっくり待つ作戦の京谷雄策プロは1本目でロロを3発入れ5.50pt。相原法央プロもビックロロをメイクしまとめてくる大接戦。ウィメンズクラスファイナル同様にライディングの度に合計ポイントが上がって行く展開ながら京谷プロが乗らない。
その間にライディングを重ねる榎戸輝プロと近藤義忠プロの合計点が上がって行く。
8.25pt!!近藤義忠プロがエルロロ〜スピン〜エルロロと波を使い切ったライディングにこのポイントがコールされる。合計得点14.75pt。
しかし京谷プロが最初の1本のみで波を待ち続ける。
榎戸輝プロがエルロロ〜スピン〜エルロロで7.00ptを叩き出し合計得点を上げるが13.25ptと届かない。
結局そのあとミラクルは起こらないままヒートは終了。
近藤義忠プロが今年の最終戦のウィナーとなった。


レポート:岩波重之



お礼

このイベントを持ちまして本年度のツアーが終了いたしました。
まずはこの場をお借りしまして毎イベント結果を楽しみにサイトをご覧頂きましたJPBAファンの皆様に厚く御礼申し上げます。

今年もいろいろなドラマがありました。喜ばしい事、まだまだ未熟なところなどお見せしたと思います。
今年度の反省を踏まえ、これからのシーズオフを精一杯の努力で送り、来年へ向けて変化を遂げて行ければと思っております。

今年も応援ありがとうございました!

JPBA理事、JPBA選手一同



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